重量物船 3.貨物の保定
われら海族 Index
前頁でも少々触れましたが、ondeck重量物の脚を直接溶接するなどをしてはいけません。船が激しく揺れますと、ハッチカバーの天板等Plateがめくれて貨物は転倒します。これに変わるものとして、ストッパーやラッシング(これらを総称してsecuringセキュアリング、またはSeafasteningシーファスニング:保定や固縛という)を施します。 これらの数を増せば増すほど貨物は頑丈に固定されますね。(Stopper やD-ringは必ず強度部材上に溶接すること)かといって、船が逆さまになっても積載した貨物がぶらさがっているなどの固縛は意味がなく、強固過ぎる保定も同様に経済性がありません。 こういったところで、保定には適切な数量というものがあります。規則的な妥協点とも言えます。バースタームで常にシングルデッカーの鋼材などしかやっていないフォアマンやポートキャプテンに、孤立の重量物や切り積み等を保定させると、結構どんぶり勘定的にラッシングを施したりしますけど、航海中に貨物を移動させないためには、それなりの根拠がなければなりません。事故の責任を問われます。 貨物の移動事故が起こるのは、以下二つの場合に限られます。 |
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