瀬戸内海の安全航行7つのコツ

われら海族 Index


外航船乗りから内航船に職場を移すと、以下のような厭味を必ず言われる。
「瀬戸内海を航れないだろう?」
「499で一人ワッチしたことないのか?」

私も内航に初乗船後すぐ、食堂での飲み会に毎夜立て続けに呼ばれ、船長に「素人が」と3日3晩同じことを言われバカにされた。叩き上げの船長だった。
このような発言をする方々の心理は説明するまでもない。人としてとても残念です。

さて、私たち商船学校卒がこういうことを言われて、どう思うかを書いておこう。
「それしか自慢するものがねえんだろな?」とただ蔑むだけだ。
反感こそ買え、尊敬などこれっぽっちもしないからよく覚えておいて欲しい。

明治4年、瀬戸内海(淡路市江崎)に初めて灯台(航路標識)ができた。小豆島の地蔵埼灯台の初点灯は昭和26年である。そして昭和27年占領を解かれて日本は国家としての全権を回復し、同時に航路標識も整備し始められる。そして、海上交通安全法が施行されたのが昭和47年である。明治から近代海上輸送が始まって以来、この頃まで瀬戸内を航海するのは至難の業であったように思う。しかしながら、

つづきは、

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